有名なミュージカルを・・・2
《美女と野獣》には、従来のブロードウェイ・ミュージカルにはない目新しい個性があった。
コンピューター制御の特殊技法を使った装置に、凝った衣裳は、トリックが満載で独自のスペクタクル性を生んだ。
音楽は限りなく陽性で、心に残るメロディが多い。
台本も、洗練されたウィットに富む言葉で物語を分かりやすく語り、野獣の感情の変化や集団心理の恐ろしさを描くことも忘れてはいない。
歴史的に見ても、新世代の観客をとりこんだファミリーミュージカルとしてプロードウェイの中で位置づけられる作品だ。
従って、これが小説をベースにまったく新たに創られた舞台作品であったならば、きっと演劇界の評価も違っていたのだと思う。